熊野大社周辺には「渡瀬温泉」、「川湯温泉」、「湯の峰温泉」の3つの温泉があります。今回の熊野旅行では3ヶ所の温泉を全て回りました。3つの温泉は比較的近い場所にありますがどの温泉も雰囲気が異なるので全ての温泉地を巡るのも楽しいと思います。
渡瀬温泉
わたらせ温泉
渡瀬温泉にある宿はわたらせ温泉だけのようです。ここの魅力はやはり西日本最大級の大露天風呂!西日本最大級といっても大した事ないんじゃないかなと思っていたのですが、実際に入ってみてびっくりしました。本当に広いです!私の中の大露天風呂といえば秋田の乳頭温泉 鶴の湯(ここも大好きな温泉です)ですが、鶴の湯の露天風呂より大きいかもしれません。しかも源泉かけ流しです。
さらにすごいのが貸切露天風呂のサイズです。貸切露天風呂は全部で8つあり、その内4つは一般的な旅館の大浴場並のサイズです。貸切露天風呂を利用に予約は必要なく、空いているお風呂があれば使えるといった感じでした。
お風呂は写真撮影禁止だったので代わりにポスターを載せます。一番下が大露天風呂、左の列の真ん中の写真が貸切露天風呂です。
わたらせ温泉には敷地内を流れる川を挟んで棟が3つあり、それぞれ「ささゆり」、「やまゆり」、「ひめゆり」の名称がついています。ささゆりだけが川の向こう側にあり、吊橋を渡って行き来するようになっていて楽しそう。
写真は雨の吊橋であまり楽しそうじゃないですが、温泉は川向うにもあるので吊橋を渡らなくても過ごせるようになっています。
私はお値段抑え目のやまゆりに泊まりました。やまゆりは山小屋のような外見です。
部屋はごく普通の和室でした。建物は少し古いですが清掃が行き届いて綺麗でした。やまゆりは3つの棟の中で大露天風呂、家族専用貸切露天風呂に一番近いので、結果的にやまゆりにして良かったです。
わたらせ温泉は食事も良かったです。蟹の爪はしっとりして、煮物の味付けもよかったですし、天ぷらもタイミングを見て揚げたてを出してくれました。スタッフの方も親切で、滞在中とても居心地良く過ごさせていただきました。次に熊野に来るときもここに泊まりたいです。
川湯温泉
山水館 川湯みどりや
川湯温泉はスコップで川底を掘ると温泉が湧き出てくる温泉です。12月には川原に広大な露天風呂「千人風呂」ができるらしいのですが私が訪れたのは11月。河原の温泉に入るには、旅館が用意した露天風呂に入るか自力でスコップで掘るかの2択になります。熊野旅行は平日の一人旅だったので、ひと気がない川原で一人スコップで温泉を掘る勇気はなく、日帰り入浴で川原の露天風呂に入れる宿ということで「川湯みどりや」に。
川湯みどりやの露天風呂は川原を掘ったものではなくちゃんと石で塗り固められたお風呂なので砂利で足が痛くならずにすみました。温泉を囲う柵がないので開放的な川湯温泉の雰囲気を味わえます。周りから丸見えですが、入浴用の浴衣が用意されていたので安心でした。
日帰り温泉は14:00~19:00
料金は800円
タオルと入浴用浴衣は脱衣所に用意されています
露天風呂は混浴で2つありました。向こうにあるのが男湯側の露天風呂。まったく敷居がありません。
こちらは女湯側の露天風呂。
お湯に浸かると川の水面が同じ高さにあります。
湯の峰温泉
湯の峯荘
湯の峯荘は湯の峰温泉街から少し外れた場所にあるものの10分かからず温泉街まで徒歩で行けます。湯の峯荘のHPには英語での情報もあるせいか外国人客が多めでした。宿の雰囲気は全体的にユースホステルのような、合宿所のような雰囲気がありました。
食事は普通の旅館ではあまり出ないポタージュやポットパイが出て面白く、どれも美味しかったです。メニューが絵で説明されていてわかりやすいです。
こちらは朝食です。
湯の峯荘には看板犬がいます。さすが看板犬だけあって見ず知らずの私にも思いっきりナデナデさせてくれました(^^)
特に真ん中のクマちゃんはかなりフレンドリーです。両脇の2匹はしかたないな~という顔で撫でられていましたが、クマちゃんだけはもっと撫でて~という顔をしてくれました。希望すれば散歩もさせてもらえるみたいです。
部屋は広めの和室でした。
湯筒
湯の峰温泉のメイン通りは、川の両脇に昔ながらの温泉旅館が立ち並ぶ温泉街になっています。渡瀬温泉や川湯温泉が無臭の塩化物泉であるのに対して湯の峰温泉のお湯は硫黄泉です。
川沿いには「湯筒」と呼ばれる場所があり90度の源泉が湧き出ています。ここで卵や野菜などを茹でることができます。卵や野菜は近くの売店で売られていました。地元の方がここで作る温泉卵は濃厚で美味しいとお話しされていました。時間がなかったので挑戦できなかったのですがとても気になっています。
湯筒には何かが吊り下げられていました。
つぼ湯
世界遺産に登録されていて、湯船の底から湧き出る温泉に直接入浴できる「つぼ湯」です。残念ながら台風の被害のため修理中でした。
湯の峰温泉 公衆浴場
つぼ湯に入れないので公衆浴場に行きました。公衆浴場には「一般湯」と「くすり湯」の2つの浴室があり、入口でどちらに入るかを決めなければなりません。一般湯は加水していて、くすり湯は加水していないお湯とのことです。くすり湯の方が温泉成分が濃いのですね。その代わり、くすり湯では石鹸やシャンプーの使用は禁止されているので要注意です。純粋に温泉のお湯に浸かりたい場合はくすり湯の選択になります。
というわけで、くすり湯に入りました。コンクリート造りの殺風景な浴槽で洗い場にある蛇口は1つしかなく水しか出ません。お湯はかなり熱くて長く浸かっていられないので早々に出ようとしたら、一緒に入っていた地元の方が熱くなったら洗い場に上がり火照りが収まってきたらまたお湯に浸かるを繰り返すとよいと教えてくれました。それに習って繰り返し温泉に出たり入ったりし、地元の方と楽しくお話させてもらいました。
湯の峰温泉公衆浴場 つぼ湯 お風呂の種類 公衆浴場 くすり湯 くすり湯 つぼ湯※ 男女別各1 男女別各1 一日券 男女混浴風呂 料金 大人 250円 390円 610円 770円 〃 12才未満 130円 190円 300円 460円 営業時間 6:00~22:00 6:00~21:30 定休日 なし なし その他 ※貸切風呂(くすり湯)もあります。
※1時間500円で2F休憩所も利用できます。(貸切ではありません。)熊野本宮観光協会HPより